11.王地山公園
  旧篠山城下町の東端にある小丘陵全体が王地山公園(上立町・本篠山バス停より徒歩約10分)で、桜と紅葉で知られ、緑も多い。平安遷都を前に、王城候補地の一つに選ばれたことから「王地山」と名付けたという。また、篠山築城の際にも、篠山・飛の山とともに候補に挙がったのである。西側に、赤い鳥居が建ち並ぶ長い石段が続いている。途中に、誰が建てたのか芭蕉の句碑がある。登りつめた所に、第2代城主松平信吉が元和5年(1619)、常陸国土浦から、本経寺とともに移した王地山稲荷神社があり、手前には「負け嫌い稲荷」が土俵の上に祀られている。頂上には、西園寺公望の筆による「孤松台」という碑と近くに天下将節発祥地という碑が建ち、南側には観音堂・大悲閣がある。東の谷が紅葉谷と呼ばれ、その向こうは伝下山で、土豪川原伝下の館があったことによると言う。あたりの風情にとけ込んで、国民宿舎ささやま荘があり、四季を通じて利用者が多い。ここからは、篠山川を眼下に、西に篠山城、東南方間近に高城山や、豊かな田園風景が展望できる。
「丹波篠山五十三次ガイド」より
大正12年(1923年)南側京口橋から王地山公園を望む。 橋上の車は当時の自動車