26.蓮法山正覚寺
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ここはもと、波多野氏が八上城の鬼門除けの祈願所とするため、奈良の般若寺から僧を招いて建てた、大松山般若寺(天台宗)があったところで、地名はその名残である。天正七年(1579)、明智光秀丹波攻めにより焼失し、その跡に、江戸時代初期に正覚寺(般若寺バス停から徒歩約五分)が創建された。ご本尊は、阿弥陀如来立像である。その後、度々火災に遭い、昔の面影はないが、平安初期の絵師巨勢金岡の真筆という「十六善神画像」(町・文)がある。寺内には、昭和四十五年に重森三玲氏が造った池泉観賞式庭園がある。中心には、天竜寺や金閣寺などの庭園と同じ竜門瀑形式の滝石組を使っている。黄河上流にあり、登竜門という言葉が生まれた登竜の滝になぞらえたものであり、龍珠庭と名付けている。背景に多くのサツキが雲形に大刈り込みされて、趣を添えており、現在の名庭園の評価が高い。その一角に、昭和五十七年、中村昌生氏の設計監督による茶室が新築され、表千家の家元・而妙斎宗匠が揮毫し蓮珠庵と名付け、一層のやすらぎを漂わせている。 「丹波篠山五十三次ガイド」より |