73 山陰道の小野駅跡 (篠山町小野新)
 福住小野バス停から徒歩約5分

 波々伯部神社から東方へ約1500メートルほど行くと飛曽山峠にかかるが、それを越した小野新あたりに、平安期に制定された『延喜式』による山陰道の小野駅家があったとされている。
 小野は、古くは小野氏の領地で、文永年間(1264〜75)ごろは近隣の5、6ヶ村とともに小野荘として、京都加茂社領であった。
 古代の30里(約16キロメートル)ごとに、37の駅、230頭の駅馬、75頭の伝馬が置かれて、8カ国の国府と都を結んでいた。丹波国には駅馬が大枝、野口、小野、長柄、星角、佐治に各8頭。丹後への支路駅の日出、花(前)浪に各5頭、伝馬が桑田、多紀、氷上郡に各5頭が置かれていた。
 駅には駅戸・駅田があり、駅長が統轄し、官用の駅使などのために、休息、宿泊や乗り継ぎ等の便宜を図っていた。
 付近の二ノ坪という地名は、馬糧地の1の坪、2の坪、3の坪の名残との説もある。また、このあたりを馬継郷と言ったが駅伝制からとった名称と思われる。

○山陰道の国 丹波、丹後、但馬、因幡、伯耆・出雲・石見・隠岐の8カ国
○山陰道の駅家と駅馬数〔大枝のほか疋(頭)を略す〕
○丹波国―大枝(京都市西京区)8疋・〈丹波国府(亀岡市)〉・野口(園部町)8・小野(篠山町)8・長柄(篠山町か丹南町)8・星角(氷上町?)8・佐治(青垣町)8
○但馬国―粟賀(山東町)8・郡部(養父町?)8・養耆(八鹿町)8・山前(関宮町か村岡町)5・射添(村岡町)8・面治(温泉町)8
○因幡国―山崎8・佐尉8・敷見8・柏尾8・伯耆国以西すべて5疋
○丹後国府(宮津市)への分岐路1、星角?8・日出5・花(前)浪5・勾金52、郡部と養耆の中間(八鹿町)・〈但馬国府(日高町)〉・春野(部)(但東町)5・勾金
○伝馬の数
 8カ国の各郡すべて5疋

「丹波篠山五十三次ガイド」より