86 北条古墳 (篠山町細工所字北条)
 松ヶ鼻バス停から徒歩約5分

 松ヶ鼻バス停の北約200bの山麓のゆるやかな傾斜地に北条古墳がある。北側からのびる舌状尾根を切断して造っているので、北が高く南が低い形になっており、1968年3月の測量調査によって、一辺が30bの方墳であることが判明した。
 墳頂部分は開墾されているし、北側は土がとられ、道路にするなどにより、かなり変形しているが、築造年代は、5世紀後半のもので、県指定の史跡になっている。 濠や葺石はないが、円筒埴輪、形象埴輪(家型埴輪・短甲型埴輪等)が出土している。内部施設は粘土槨と考えられ、採土された断面には主体部の堀形が見られ、ここから埴輪片とともに刀剣類が発見されている。
 このあたりは、南方には東西に主要道路と篠山川が、東方は福住を経て園部へ、北東へぬけると船井郡という交通の上で大切なところであって、農耕地に恵まれ、住環境もよく、古くから生活が営まれ、周辺には縄文・弥生時代の遺跡もある。
 北方には岩井山古墳群、西約300bには、ここと同じく1辺30bという方墳の姫塚古墳のほか、付近には多数の円墳があり、これらとの関係が大変重要視されている。

「丹波篠山五十三次ガイド」より