90 櫛岩窓神社(福井)
 丹波大宮バス停から徒歩すぐ 国道173号線の細工所の信号から約2.5キロ北上すると、右側に宮山と呼ぶ笠形の小山を背後にして、多紀・氷上両郡では、唯一の延喜式名神大社の櫛岩窓神社がある。
 ご祭神は櫛岩窓命、豊岩窓命、大宮比売命ほかである。
 天照大神が素戔嗚尊の乱暴を怒り、天の岩屋戸に籠もられ、神々の願いによって、再びこの世に出られたのち、新殿にお移りになった。そこで御門を守ったのが櫛、豊岩窓命であり、女官として仕えたのが大宮比売命である(『古語拾遺』)。また、天孫降臨の時には瓊瓊杵尊に従ったと伝えられる(『古事記』)。
 それで、皇居の御門を守護し、災厄神を追い払う神として宮中に祭られている。
 大同元年(806)に平城天皇が封戸5戸を贈られている(『新抄格勅符抄』)。中世には大芋荘の本家として、荘内48ヶ村の総社であった。
 社殿は、1952年に再建された。木像大宮比売命坐像は、古神像の特徴を備え、平安期の作で、国の重要文化財に指定されている。

「丹波篠山五十三次ガイド」より