93 春日神社(藤坂)
 茶屋ノ上バス停から徒歩約30分

 小原の大日堂から国道173号線をさらに約1.3キロ北上して、三差路を左折すると春日神社がある。
 『丹波志』に「明徳3年(1392)庚午3月26日上棟。大檀那太郎九郎尾張守義治。・・・」とあることから、そのころ藤坂に来住した新田義貞の弟脇屋義助の子尾張守義治が社殿を寄進したものと思われる。
 初めは梅田大明神と称していた。これは、現・京都府天田郡三和町中出に、文治5年(1189)、古代屈指の豪族紀氏の祖先を祭るため、ご祭神を、梅田神、春日大明神、西宮大明神として、梅田神社は創建されたのに始まる。その後、権力・人脈・地縁関係などによって、この神社の信仰が広がり、莵原下の梅田神社、高杉の春日神社、友淵の春日神社。それに多紀郡に入って、草山の梅田神社(現・本郷の春日神社)、藤坂・小原の梅田神社と7社になり、梅田7社というようになった。春日神を祭るので、これらを春日神社と称するところもあるわけである。
 毎年、5月10日のお田植式には、豊作を祈って、地域の奥深い森の、県下一の巨木、大桂の小枝をその成育ぶりにあやかろうと植えてお祈りするのである。

「丹波篠山五十三次ガイド」より