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春日神社能舞台が国の重要文化財に指定

春日神社能舞台

春日神社能舞台の国重要文化財(建造物)指定について

 国の文化審議会(会長 高階秀爾)は、4月18日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、新たに8件の建造物を重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。
 今回新たに指定された重要文化財のうち、篠山市黒岡に所在する春日神社能舞台があります。同能舞台はこれまで県指定有形文化財(昭和52年3月29日指定)でしたが、この答申によって、国の重要文化財指定となりました。この結果、篠山市内の国指定文化財は15件(建造物は3件)となります。

指定物件の詳細

春日神社能舞台平面図

1.名 称

   春日神社能舞台

2.員 数

   1棟

3.所在地

   兵庫県篠山市黒岡

4.所有者

   宗教法人春日神社

5.構造及び形式

   舞台、橋掛、鏡の間及び楽屋よりなる
舞台 桁行5.9m、梁間5.9m、一重、入母屋造、妻入、背面後座及び控の間附属、桟瓦葺
橋掛 桁行9.8m、梁間2.7m、一重、両下造、桟瓦葺、東面廊下付
鏡の間・楽屋 桁行8.9m、梁間7.6m、一部二階、切妻造、東面下屋、西面庇付、桟瓦葺
舞台 63.33平方メートル(控間11.76平方メートル含む)
橋掛 33.8平方メートル
鏡の間・楽屋 62.85平方メートル
合 計 160.06平方メートル

6.建造物の概要

国指定史跡篠山城跡の北方約350mに位置する春日神社能舞台は、篠山藩第13代藩主青山忠良の寄進により、文久元年(1861)に建立されたものである。
 入母屋造の舞台は方形で、南に刎高欄付の脇座、東に後座を設ける。この北には橋掛が北東に延び、北側にある鏡の間及び楽屋に接続する。橋掛は両下造、鏡の間及び楽屋は切妻造で、南側が一室の鏡の間、北側が二階建の楽屋になる。
 春日神社能舞台は、正統的な格式に加え、床下に音響施設の大甕を具備した構成になり、西日本でも屈指の近世能舞台遺構として、高い価値があり、造営の経緯、大工、絵師などが明らかとなる歴史史料、舞台用装置などが残ることも重要で、地方における近世芸能文化の展開を知る上で、貴重な遺構といえる。
 また廃藩以後、能舞台が本来の形で活用されることはなくなっていたが、地元の有識者たちによって昭和48年(1973)4月14日に「篠山春日能」と銘打って、能舞台での演能の再開を図った。その後も春日能は平成7年(1995)を除き毎年開催され、平成15年4月12日には第30回記念の春日能が開催された。このほかにも毎年元旦には梅若家により「翁」が奉納され、これも既に26回の開催を数える。
 このように春日神社能舞台は、年間を通して当代一流の能楽師、狂言師が演じる舞台として、また多くの観能者に日本固有の伝統芸能を伝える施設として公開活用され続けている。