1999年10月号
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表紙
(表紙の写真)
西紀北小学校では敬老の日を迎えた9月13日、同校区内で米寿を迎えられた
橋本コツルさん(遠方)ら3人に児童と職員が手作りをした千羽鶴を贈りました。
(1)
特集:福知山線100周年

福知山線100周年を迎え
時代の移り変わりを実感
時刻表を手に小林常郎さん 今年、福知山線100周年の節目を迎えました。その前身である阪鶴鉄道の敷設誘致に奔走された明治20年代、当時、古市村(現篠山市)小林常三郎村長。村長が描かれていた阪鶴鉄道の敷設構想にかける思いと誘致実現へのきっかけについて、篠山市古市・小林常郎さん(常三郎さんの孫)にお話しを伺いました。
 そして、JR福知山線として現在に至る世紀の変貌を遂げた歩みを振り返るとともに、篠山市となったこれからを展望します。(写真は小林常郎さん)

阪鶴鉄道の敷設

 明治30年4月に起工式が行われた阪鶴鉄道(現JR福知山線)。有馬郡(現三田市)藍本から伸びる鉄道敷き沿線で、古市駅の誘致に奔走された当時古市村村長・小林常三郎さん(小林常郎さんの祖父にあたる)。当初、阪鶴鉄道の予定では、藍本から古市村古森(こうもり)、当野を経て篠山に至る予定であったといいます。それを小村長がが、「停車場の土地は無償提供するという条件で、当時の田艇吉(でん ていきち)衆議院議員に路線の変更を要望して、古市駅を実現させた」と常郎さん(「郷友」第373号・平成3年9月号に執筆)。
 この小林村長の構想によると、古市が丹波街道(国道176号)と京街道(国道372号)の分岐点であり、園部〜加古川の鉄道敷設も視野に入れた構想であったとも。また、戦時中の昭和19年6月〜20年10月の間、佐藤栄作元首相(当時は鉄道局長)が疎開のため、小林家の離れ座敷に居を構えられた時期があったということ。疎開を受け入れられた常雄さんの父にあたる故・小林四郎さんとの出会いがあったと言われます。古市駅から大阪へ通われていた佐藤元首相。このことが契機で、福知山線の通勤列車が1、2本増便されしかも、特別に1等車が連結されていたとのことです。現在につながる篠山口発大坂行き列車はこのときが始まりもいわれます。(写真は明治30年代に車内販売されていた旅行案内と滑稽新聞)

100年の歩みは世紀の集大成

 小林さんに、明治三13年当時の記録から古市駅周辺の様子を伺うと、当時は、駅員が6、7名いたとも。また、駅前周辺には小間物、書籍、日用雑貨店や、やおやなどが立ち並んで、日常の通勤者をはじめ、今田町や城南からの買い物客らで大変なにぎわいのころがあったとのこと。もともと古市は、江戸時代には宿場町として発展してきたまちで、多いときには23軒もの旅館が軒を連ねていたというから、当時のにぎわいの様子が想像できます。
 福知山線100周年、そしてこれからの発展を願って、「ご存じのとおり、篠山市にはJR福知山線の沿線に5つの駅があります。西から草野、古市、南矢代、篠山口、丹波大山。この5駅をもっていながら、その割りに駅周辺の人口が少ないと思う。瀬戸市長が人と自然が調和する田園文化都市をめざすと言われる。難しい課題だけれども自然景観を残しながら駅周辺の開発を進めていってほしい」と小林さん。かつて、小林さんの祖父・常三郎さんが村長時代に、阪鶴鉄道の敷設を古市から西へ加古川沿線の社まで、東へは篠山を経て園部までの延長を構想されていたように、「将来の6万都市・篠山市にとって遠大な構想を基にした開発が求められていくべきときでしょう」とも語られる。
 現在に至って、長年の悲願であったJR福知山線篠山口駅〜大阪駅間の複線電化開通によって飛躍的に伸びた阪神間への通勤圏域。福知山線100年の歩みが、世紀末の集大成となって実現したことを市民皆さんとともに率直に喜びあいたいと思います。時代は21世紀へ、鉄軌道を生かした篠山市の新たなまちづくりに向かって、さらなる飛躍発展をめざし、着実な歩みを進めていきたいものです。(写真は明治33年12月24日発行の大阪行き乗車券)
(2)
TOWNTOPICSまちのわだい
村の行事、身近な話題、生活情報などお気軽にご連絡ください。まちのカメラ君が伺います。
狂言 大きな声でやってみよう!
〜古市小学校の5年生が「狂言」を体験学習〜
 市立古市小学校の5年生35人は、9月8日、狂言師の山口耕道さん(下篠見)を講師に招いて、日本の古典芸能「狂言」の体験学習をしました。5年生は国語の授業で室町時代から伝わる狂言「清水」を勉強しており、児童の「実際の狂言を見てみたい」との声に、担任の酒井由雄教諭が山口さんに依頼し、この日の特別授業が実現。狂言独特の言いまわしを「大きな声で」と山口さんの指導に続き、児童たちは見よう見まねで実演しました。
ライオンズクラブ 長年の清掃奉仕に汗、篠山ライオンズクラブ
〜東馬出公園整備や清掃奉仕に尽力された17年〜
 篠山城跡の東の出入り口に東馬出公園があります。この場所には、昭和56年まで多紀福祉事務所の建物がありましたが、城跡外に転出されたのを機に昭和57年から60年にかけて、篠山ライオンズクラブの寄付行為にで公園整備が進められてきました。その後、現在に至るまで、毎年4月から11月にかけての日曜日、午前7時から8時の時間帯で同ライオンズクラブ会員の皆さんによる清掃活動が続けられています。いつも美しく保たれた公園。訪れる人々からは称賛の声が聞かれます。
図書館委員会 市のシンボルとして新しい図書館を
〜市図書館建設基本計画検討委員会が発足〜
 生涯学習時代に向けた図書館機能の整備を進めるため、「篠山市図書館建設基本計画検討委員会」が9月2日、発足。委員長には、元篠山養護学校長の上野潔さんを選出し、新しい図書館建設に向けて最初の一歩を踏み出しました。委員会は、住民代表、教育関係者、学識経験者ら15人で組織。今後、市立中央図書館の建設に向けて、施設の規模やサービスの方法などについて調査研究を重ね、今年度末までに基本計画が策定されます。
市消防団 市消防団長へ市長から「団旗」の伝達
〜新調された団旗に喜びもひとしお…!〜

 篠山市の発足と同時期に篠山市消防団が設立されていますが、諸般の事情で市長から市消防団長へ託される「団旗」の伝達式が延び延びになっていました。新組織となり、新調された団旗の伝達式が8月18日、市役所内で行われ、西嶋忠一団長をはじめ消防団幹部が列席し、瀬戸市長から厳粛に手渡されました。晴れて団旗が整い、市民の生命・財産を守る崇高な使命を帯びた篠山市消防団の喜びもひとしおに。今後の活動が期待されます。
さぎそうホール 今田に「さぎそうホール」が完成
〜舞台、音響、照明のすべてがそろった本格的施設〜
 今田町今田新田(今田支所西側)に音楽演奏会や住民サークルの文化、芸術活動発表の拠点となる「さぎそうホール」が完成。鉄筋2階建て延べ約1,080uで、車いす席3席含む340人分の客席を備え、舞台、音響、照明ともに本格的な施設です。玄関入り口には、丹波立杭焼の壁タイルが貼られるなど、地域特性が生かされたホールとなっています。9月13日には、自治会長をはじめ約150人が出席し、施設の完成を祝いました。
稲刈り体験 大粒の汗を流して稲刈り作業を体験
〜ハートピアセンターで「ふれあい稲刈り教室」〜
 都市と農村の交流事業として篠山町農協などが主催する「お米ギャラリー・ふれあい稲刈り教室」が8月21日、細工所の農業活性化施設「ハートピアセンター」近くの水田で開かれ、阪神間から訪れた親子連れ約240人が参加。ほとんどの参加視野は稲刈りは初体験で、篠山町農協職員らの野指導を受けて、早場米「フクヒカリ」の収穫に汗を流しました。一行は、昼食におにぎりを食べた後、脱穀やもみすり、餅つきなども体験しました。
高齢者ゲートボール 恒例の多紀ライオンズクラブ杯高齢者ゲートボール大会
〜地域の人々が交流と親ぼくを深める機会に一役〜
 毎年恒例の多紀ライオンズクラブ杯高齢者ゲートボール大会が8月25日、村雲小学校グラウンドで開かれ、多紀校区内の老人会など20チーム約100人が参加。日ごろの練習のかいあって、参加者の皆さんはチームワークのよさを発揮し、元気な交流が深められました。
大会は、予選4コートで上位2チーム(計8チーム)が決勝トーナメントに進出。成績は次のとおりです。
優勝・藤坂C(大芋)、準優勝・三熊B(大芋)、3位・安口(福住)、4位・市野々・奥山B合同(大芋)
本郷第3団地 市営住宅「本郷第3団地」の建設に着手
〜1戸建て8戸を建築。総工費は1億6,800万円〜
 市では、若者が定着する魅力あるまちづくりをめざし、本郷地区で市営住宅「本郷第三団地」の建設工事に着手しました。この市営住宅は、旧西紀町が取り組んでいたもので、平成8年には「しゃくなげ団地」(7戸)、翌年には「かすが団地」(13戸)を建設。いずれも子どものある家庭を優先的に入居してもらった結果、同地区にある西紀北小学校の複式学級を回避するなどの効果をもたらしています。平成12年3月の完成予定です。
兵庫医科大 兵庫医科大学篠山キャンパスが完成
〜「ささやま老人保健施設」などを開設〜
 山内町の兵庫医科大学篠山病院周辺で整備が進められてきた「ささやま老人保健施設」や「リハビリテーションセンター」などが出来あがり、9月4日、関係者ら約300人が出席し、「兵庫医科大学ささやまキャンパス」の完成式が行われました。同病院は、一昨年10月、旧国立篠山病院の経営移譲を受けてオープン。これまでに外来診療管理棟、研修医棟、看護婦棟などを整備し、6月には「リハビリテーションセンター」が開設しています。
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