1999年11月号
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表紙
(表紙の写真)
10月9日、大芋校区で行われた「第7回三世代親善ゲートボール大会」。
参賀者約150人が一同に集い、健康な汗を流してふれあう姿に、
ふるさとを愛する人々の心根が伝わる。
(1)
来年春から介護保険が始まります
二村神社例祭

恒例となった味間奥の皆さんとやすらぎ園入所の皆さんとの交流
介護を始める前に適切なアドバイスがほしい
北山さん 篠山市黒田 北山倶代(ともよ)さん
―在宅で介護をされている現状を伺いたいのですが…

北山さん 祖父が昨年の6月に 倒れて以来1年3カ月。現在、 前立腺マヒが伴い、左半身が マヒ状態にあります。春先ま では元気に農作業をしていましたので信じられませんでした。家族はもちろん、本人にとっても相当なショックだったと思います。母も腰を患う身障者ですが、母がいてくれるので、二人で介護ができているという状態です。

―在宅で介護を始められて、いろいろな苦労があったと思いますが…。

北山さん 体がマヒしていますので、トイレが自分の自由にならない、体格が大きい方ですからお風呂が大変ということで、つらかったですね。最近は、リハビリを辛抱強く続けたり、デイサービスを利用したりしていますので助かっています。

■分かる介護保険制度に…■

―介護を始められてご本人の状態は変わってきましたか。

北山さん 10分間隔で排尿がありましたから。これではと、看護婦さんと一緒に「導尿」の訓練を続けて、今では、本人の努力もあって、どうにかコントロールできています。

―なんといっても本人のやる気が第一ですね。ところで、ご家庭では、来年度から始まる介護保険制度についての情報が得られていますか?

北山さん 新聞やテレビ、広報などで知っています。私なりに、父は介護保険に該当するけれど、母はむりかなとか思っています。今、ヘルパーさんや訪問リハビリなどで、夜中とか決まった時間に来ていただけるものか。また、今まであった介護手当はどうなるのかなど分からないことの方が多いですね。

―介護保険を利用される立場からは、不安に感じられることがたくさんあると思います。可能な限り利用者に分かりやすい情報を送りたいと思っています。あわせて、例えば、先程の「導尿」訓練など、ある程度、家庭の計画性をもとにして介護のサービスメニューが組まれますので、その点はご安心ください。
介護手当については、確かに現在のところは介護保険制度との整合性や、一般施策としてどうするかなど検討課題にしていますので、まだ結論は出ていません。

北山さん 1年余り介護を続けてきたなかでの経験から、初めのころは家族のみんなが神経質になり、不安定な状態にありました。この経験から、これから介護を始められる家庭に対し、最初の段階でていねいなアドバイスがいただけるようにしてほしいものです。

―そのことは訪問調査でもお話を伺うことにしています。

北山さん 介護保険制度は、決まったことだから仕方がないと思いますが、長期になれば大変だなという気がします。また負担が高額になる場合の軽減措置はあるのでしようか。

―所得に応じての検討がされます。また、制度上問題のある場合は変更もあります。ただ、今は、ニーズにこたえられる介護サービスの提供ができるようにと民間事業者などとの調整が大事だと考えています。

北山さん 今後もできる限り在宅介護で頑張っていこうと思っていますので、これからも適切なアドバイスをお願いします。

いずれわが身 知ってほしい介護家庭の実情
大西さん 篠山市今田町今田新田 大西ひさ子さん

―ご自宅の介護の様子はいかがですか。

大西さん 母(89歳)の介護をしています。母は高齢ですが元気なのはよいものの、7年ほど前から痴ほうがでてきまして、それからというもの症状が進む一方、家庭崩壊するほどの混乱がありました。

―どのようなことですか。

大西さん 夜中の2時、3時に起きると食器を並べたり、冷蔵庫には魚だといってスリッパを入れるたり、家のなかで排便はする、困ったことに昼夜関係なく外出して徘徊するなど、気が気ではない日が何度もありました。ものを言うことはしっかりしていますので、「家で虐待されている」などと言いふらしたり、徘徊して事情が分からない親戚や近所に人から連絡をもらったことも度々ありますから。

■困難なときを乗り越えて■

―辛かったでしょうね。

大西さん 介護疲れで苦しいときなどは、自暴自棄になったときもあります。思いきって、精神科の病院へ通ったり、近くの民生委員さんにありのままを相談したりしました。民生委員さんに和寿園を紹介され、今ではデイサービス(特浴)や、ショートステイを利用するようになって助かっています。

―少しでも介護疲れをいやせるひとときができたということですね。

大西さん 今では母の世話をしていることを努めて多くの人たちに知ってもらおうとしています。事情を知らない人たちから誤解をされるのが辛いこともありましたから。
母がデイサービスへ通うようになって、夜中の徘徊が少なくなってきました。和寿園でのリハビリのお陰でと、今では本当に喜んでいます。

―今、ご家庭で心配なことはありますか。


大西さん 苦労に対してはありません。母の痴ほうには驚きましたけれど、辛いことを乗り越えてきましたから。
 介護保険の認定申請をしましたが、制度が始まったら、今までどおりデイサービスが受けられるのでしょうか。母は、見た目は元気ですので…。

―訪問調査がありますから、詳しくはそのときにお聞きしますが、日常の状態、医療の面など、さまざまな分野からの認定項目によって判定されますので、判定の結果をお待ちいただければ考えます。

大西さん 介護保険は、在宅介護を支援するということがねらいですね。介護をしている家庭でないと辛さは分からないものです。それだけに、家族だけで悩んでおられる方は、恥とか外聞とかは抜きに、施設や市役所で相談されることをお勧めします。悩んでいても解決しないことを身をもって知りましたから。同じ悩みをかかえる介護者の集いは励みになっています。

―介護の問題は人ごとではありません。一人一人の問題として意識を高めていきたいものです。
がんばっています 訪問サービス
ヘルパーさん
 現在、篠山市には常勤(月〜金曜)のヘルパーが16人、登録(土・日・祝日)のヘルパーが16人の合計32人が訪問サービスに勤めています。毎日の訪問が必要な方から、週2〜3回の訪問が必要な方とさまざまです。訪問サービスの主な内容は、買い物、調理、洗濯、そうじなどの家事援助です。ヘルパーがかかわる範囲は広いです。介護保険制度が始まったら、今の「自立援助」という方々がどれだけ対象になるのか心配です。特に一人暮らしの方や、高齢夫婦の家庭などですね。自動洗濯機や家電製品の使い方が分からない、少しの援助で暮らしが成り立つという方がありますから。
 市内で訪問サービスを受けられている方は、166人。そのうち一人暮らしの方は77人。寝たきりの方は14人。その他の方が75人です。人によっては、毎朝7時や夜の9時におむつを替えなければならなかったり、1日に5〜6回訪ねたりするところもあります。需要が多いというのが実感です。行動計画によっては困難なこともありますが、社協のヘルパーはチームを組んで、なんとかそれぞれのニーズにこたえています。
 市内全域は広くてヘルパーが移動するのに距離的な不便さがあります。でも、私たちは、社協のヘルパーとして経験を積んだプライドをもってサービス業務に努めてきました。介護保険制度が始まってからも、私たちの力がお役に立てるようがんばるつもりです
ニーズにあったケアプランづくりをめざして
荒木さん 社会福祉法人・特別養護老人ホーム「山ゆりの里」
ケアマネージャー(看護婦長)
荒木 好恵 さん

 現在、ケアマネージャーとして介護保険の施設入所者の認定申請(代行)をはじめ、訪問調査を進めています。介護保険制度では、個人のニーズに合わせたサービスとなります。
 そのためにも、利用者(家族)とのコミュニケーションをはかり思いをしっかり聞くことが大切だと考えています。あわせて、利用者の人権保障やノーマライゼーション(普段の生活が営める)の基本に立った職員の資質向上が大事だと考えています。
 過日、ケアマネージャーばかりでサービスプランを立てる研修がありましたが、利用者(介護者)の気持ちが入らなければよいプランが立てられないと実感したことがあります。デイサービスについては、時間延長が必要になってくると思います。利用者には、介護保険制度の実施を控えての不安がつのらないように、施設内に壁新聞や予備知識を持っていただく工夫を進めています。この11月21日には、利用者や介護者(家族)の方対象に「介護保険って何?」という演劇をホーム職員が演じ、理解を深める機会を計画中です。
 これからも、介護保険制度はもとより、カウンセラーの方とも調製のうえ、家族の率直な気持ちが出していただける機会を設け、疑問に納得してこたえられるようにしたいとも考えています。
介護サービスの市内ネットワークで充実を!
宮脇さん 社会福祉法人「やすらぎ苑」
施設長 宮脇 賀一郎 さん

 介護保険が始まると、今までの措置制度が利用者の契約制度に変わります。これまで以上に職員一同が、利用者の立場に立って、資質の向上、ニーズにこたえられるサービスのあり方に努めなければならないでしょう。
 職員の意識改革ということでは、2年前から介護保険制度の研究・研修をすすめてきたところです。その前提として、利用者および家族の方々の声を聞かせていただくため、平成8年にアンケート調査を実施。その結果、ニーズの多かった土・日・祝日もデイサービスが利用できるようにという声におこたえする意味で、ホリデーサービスを平成9年4月から始めてきています。そのかいあって、平成10年度には前年の 1.5倍(年間4,110人)となる利用者が増えました。平成11年度には、4,800人にもなるという推計をしております。
介護保険の施行を前に、課題と思われるのは、認定されない方(対象外)の救済がどうなるのかということです。米国では予防医学を重視していますが、我が国でも予防対策が大事なことになってこようと思います。また、保険料とともに、利用料が必要となるだけに、年金生活者、収入の低い方などの負担が高くなった場合を心配します。
 「介護相談」は行政だけでなく、これからは施設の介護支援事業者にもご遠慮なく尋ねていただきたいと思います。また行政的には、利用者サイドに立って、介護保険に関する情報提供や支援のための市内ネットワークづくりが進められることを強く願っています。
(2)
TOWNTOPICSまちのわだい
村の行事、身近な話題、生活情報などお気軽にご連絡ください。まちのカメラ君が伺います。
味覚まつり 四季の森大鍋を求める人でにぎわう
〜たんなん味覚まつり・四季の森会館周辺〜
 食にまつわる文化を見つめ直す機会にしようと「たんなん味覚まつり」が10月16、17両日、網掛(網)の四季の森会館周辺で開かれました。「いい味、いい秋、11丹波」が今年のテーマ。同会館前では恒例の四季の森大鍋があり、手づくり豆腐などを求める人たちがつめかけたほか、福知山線100周年記念イベントも催されました。また17日には、市内の名所旧跡をめぐりながら俳句を詠む「ふれあい丹波・俳句ラリー」もありました。 篠山市篠山商工会青年部(中西薫部長)主催による「黄金市」が、5月2日、城跡北グラウンドで行なわれました。、青空の下、150ブースの中には、骨とう品や衣料品、日用雑貨など掘り出し物が盛りだくさん。 アトラクションの「ビンゴゲーム」では、景品の篠山牛肉やテレビゲームを求め、大人も子どもも大いに盛り上がりました。
味覚フェア楽市楽座 「ふしぎなくろまめ」を校外で初公演
〜味覚フェア楽市楽座・観音湯駐車場〜
 丹精込めてつくった農産物を収穫する喜びを多くの人と分かち合う「味覚フェア・楽市楽座」が10月16、17両日、遠方の観音湯駐車場で催されました。今年のテーマは、「にしきの味覚・収穫祭」。同駐車場には、数多くのテントが並び、丹波布などが販売され、にしき鍋や黒豆の枝豆のサービスもありました。なかでも16日は、西紀北小4年生が民話「ふしぎなくろまめ」を初めて校外で上演。来場者から大きな歓声をあびていました。

後川秋祭り 「趣がありますね」と観光客…
〜市役所前に民家風のデザインポスト設置〜
 市役所の玄関前に、葦(あし)で葺(ふ)いた屋根とスギ材で囲った民家風デザインポストがお目見えしました。 「なかなか趣があってよろしいなあ」と観光客などから好評のこのポストは、篠山郵便局が、数年前に住民から「城下町の景観にあったポストを設置してほしい」と要望を受け、新市発足に合わせて設置したもの。4月26日が初投函日となりました。
家澤亜弓さん 丹南中3年の家澤亜弓さんが奨励賞
〜平成11年度少年の主張兵庫県大会〜
 丹南中学校2年の家澤亜弓さんが、9月26日に神戸市立勤労会館で開かれた「平成11年度少年の主張兵庫県大会」で奨励賞を受けました。同大会は、県内から応募された1,771点にも及ぶ作品のなかから原稿審査で選ばれた12人が自らの主張を発表するもの。家澤さんの主張は、「家族ってなんだろう?」という題がつけられ、家族全員がそろうことのない忙しい家族の姿をありのまま見つめ、家族を考えたものになっています。
味祭り  一番の人気は「丹波黒大豆の枝豆」
〜丹波ささやま味まつり・篠山城跡周辺〜
 さわやかな秋晴れのもと、「丹波ささやま味まつり」が10月9〜11日の3日間、篠山城跡周辺で開かれ、篠山の旬の味を求める大勢の人たちで終日、にぎわいました。会場には、黒豆の枝豆、クリ、新鮮な野菜などを販売する地元の生産組合や商店などのテントがずらりと並んだほか、しし汁や黒豆ご飯などが振る舞われました。また、370s篠山牛を半分ずつ丸焼きにした販売コーナーで、長蛇の列ができていました。
陶器まつり 朝早くから陶器ファンらでにぎわう
〜第22回丹波立杭焼陶器まつり・今田支所ほか〜
 「行コ・行コ・丹波!!」をテーマに「第22回丹波立杭焼陶器まつり」が10月16、17両日、今田町の今田支所と丹波伝統工芸公園・陶の郷をメイン会場に開かれ、多くの人でにぎわいました。全窯元60軒が参加した大陶器市は今田支所前に設けられ、お気に入りの陶器を品定めする人らの姿がありました。一方、催し物会場となった陶の郷では、カントリーウェスタンの演奏、チャリティーオークションなどが繰り広げられました。
防災訓練 地震、豪雨を想定した総合防災訓練
〜市内外から26団体、約600人が参加〜
 篠山市では地震と台風による災害を想定した大規模な総合防災訓練を9月29日、南新町の篠山川河川敷で実施。市内外の関係機関から約600人が参加し、大災害に備えた防災体制を確認しました。訓練は、午前中に市役所と各支所に災害対策本部を設置。午後から河川敷に災害対策本部を置き、バケツリレーでの初期消火、孤立者の救出、避難誘導、多発火災から炊き出し訓練に至るまで、3時間にも及ぶ本格的な訓練を繰り広げました。
本郷バイパス 篠山三和線「本郷バイパス」が開通
〜道幅も広くなり、スムーズに通行できます〜
 本郷地区で進められていた主要地方道篠山三和線の「本郷バイパス工事」が完成。新しくできた本郷大橋付近で9月11日に完成式が開かれ、テープカットに続いて、西紀中学校吹奏楽部の先導でパレードのあと、通行が始まりました。同線は市内の国道176号から京都府三和町の国道9号に通じる延長16.6`の幹線道路。うち本郷地区の約1`区間は、道幅が狭く、カーブや坂道が多いため、5年前から県などが整備を進めていたものです。
蛙踊り 上小野原・住吉神社で「蛙踊り」奉納
〜市三大奇祭のひとつで、田楽の面影を残す〜
 今田町に伝わる神舞「蛙踊り」が10月4日午後7時から、同町上小野原の住吉神社で奉納されました。踊りのなかで、「カエロ、カエロ」と唱えることや、飛び跳ねる動作などからこの名が付いたとされ、篠山市三大奇祭のひとつ。この日は、「住吉神社神舞保存会」のメンバーが、竹の札を重ねた田楽用の楽器「ビンザサラ」や締め太鼓を持ち、平安時代から室町時代にかけて流行した田楽の面影を残す不思議な踊りを披露しました。
(3)

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