第1 地域の特性に応じた緑豊かな地域環境の形成に関する基本構想
1 丹波地域の特性
丹波地域は、県の中東部に位置し、氷上郡6町及び多紀郡4町からなる、県土全体の面積の約1割を占める地域であり、神戸からは30〜70km圏、大阪からは40〜80km圏に位置している。
広域的な交通網としては、地域の中央部を近畿自動車道敦賀線が南北に縦貫しており、地域内に2つのインターチェンジにより国土軸に直結している。また、JR福知山線により阪神地域につながっている。
地形は、西部の播但山地、東部の丹波山地、氷上低地及び篠山盆地の4つの部分に分けることができる。
地域内には、瀬戸内海に注ぐ加古川水系及び武庫川水系と日本海に注ぐ由良川水系の河川が流れている。これら3つの河川の源流があり、氷上町石生は、太平洋側と日本海側とに分かつ中央分水界の中でも最も低い分水界となっている。
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現状植生をみてみると、市街地・集落や農地の部分を除く区域では、一般に二次林と呼ばれる代償植生であるアカマツーモチツツジ群集が主体となっており、これに同じく二次林であるコナラ群集と造林地であるスギーヒノキ植林が比較的大きな面積を占めて分布している。植生自然度から概観すると、人為の加わらない植生はほとんど分布していないが、人工の影響が比較的小さな植生の区域が多く、全体としては自然度の比較的高い地域であるといえる。
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| 丹波地域全体の人口は、昭和25年をピークに減少していたが、昭和50年を底に微増に転じている。しかし、年齢別構成をみると、65歳以上の高齢者人口に占める割合は全県を大きく上回っており、また、全県と比較してそれを大きく上回る速度で高齢化が進展している。 |
丹波地域においては、水稲が中心ではあるが、大都市に近いという立地条件を生かして、麦、大豆、小豆、野菜、花卉、畜産等多岐にわたる農業が展開されており、多紀郡を中心に山の芋、黒大豆、小豆、栗、茶などの特産品の生産も盛んである。
製造業については、一事業所あたりの従業者数、製造品出荷額は全県の数値を大きく下回っている。また、商業については、一店舗あたりの従業者数、商品販売額は全県の平均を大きく下回っており、商業充足率は県下の地域の中で最も低く、商業活動は活発とはいえない状況にある。
観光の状況を概観すると、まつり、ゴルフ・テニス、公園・遊園地など比較的活動的な目的で、夏、秋に、自家用車での日帰りを中心とした身近な観光・レクレーションの場となっている。
丹波地域は、緑豊かな山々に囲まれ、森林の恵みを受けながら、農林業を基盤に発展してきた。また、街道が交差する文化の十字路として独特の文化を創造し、育んできた地域でもある。長期間にわたる自然と人々の営みとの関わりの中でつくりだされてきた良好な地域環境を有しているが、次のようなことから今後それらが損なわれるおそれが生じてきている。 |