1997年10月号

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伝統が生きるデカンショのまち
篠山町ホームページのアドレスは
http://www.hk.sun-ip.or.jp/sasayama/

世代を越えて認め合い支え合う希望あふれる高齢化社会へ

9月15日高齢者の長寿を祝う「敬老の日」
節くれだった手顔のしわその表情には人生の重みがうかがえる
歩まれたそれぞれの人生喜怒哀楽は数え切れないほどに・・・・
1996年の平均寿命(厚生省)は女83.59歳男77.01歳
文字どおり世界一の長寿国となった我が国の現在社会
その訳は恵まれた環境なのか再び戦禍を招かなかったことからか

ふとこれからの長寿社会を考えるとき
世代を越えて認め合い支え合う人間関係そして住み良い環境醸成
何よりも人間の尊厳がどれだけ育まれているかが大切な要件となるのでは・・・
(1)
10月1日兵庫医科大学篠山病院がいよいよオープンします!
国立篠山病院が経営委譲され、いよいよ10月1日から兵庫医科大学篠山病院として、新しく開院となります。

現在、開院を間近にして、病院施設の外装・内装工事が着々と進められています。

今回は、改めて住民が安心と信頼できる中核医療機関として、また、同医大の篠山キャンパス構想に寄せる期待、新しく生まれ変わる病院施設の特徴などについて、同病院初代院長・立石博臣さんへのインタビューを交え、紹介しています。

●懸案の病院誘致が現実に


振り返りますと、「国立病院」は、早くから国(厚生省)の「存続の打ち切り・縮小」の方針として打ち出されて久しく、国立篠山病院もその整理縮小の対象病院として位置付けられてきました。

一方で、地域住民の医療と健康を守るということから、多紀郡の中核医療機関として病院施設・設備・機能の充実は積年の課題でもありました。こうした中、国・県・篠山町・兵庫医科大学の四者会談(1997年3月6日)によって、国立篠山病院を兵庫医科大学病院へ経営委譲することの最終合意となった経過があります。以後、名実ともに多紀郡の中核医療機関となることを期待され、兵庫医大篠山病院への委譲に向けた本格的な準備作業が重ねられてきました。この間、同病院の誘致・実現にあたって、多紀郡民の願いを真摯に受け止められ、当地進出にあたっての勇断を示された兵庫医科大学。そして、経営委譲に際しての認可と条件整備を決定いただいた国(厚生省)・近畿医務局。さらには、医療機関誘致に際して、篠山町住民皆さんはもちろん多紀郡民の願いを背景にして、郡内四町議会、郡医師会、同四町行政間の合意を経るなど、多くの人々のご理解ならびにご尽力の中で実を結び、開院しようとする今日を迎えたのであります。

●診療機能の充実に期待して



現在、建物の外装・内装などの改装工事は順調に進捗し、新しく様変わりしようとしています。ここで、地域住民皆さんが安心と信頼できる同病院の診療機能の充実であるとか、将来の篠山キャンパス構想について改めて紹介し、地域に根差した中核医療の充実・整備に心から期待を寄せたいと思います。

●基 本 構 想 から

■病院の名称 兵庫医科大学 篠山病院

■主な診療機能

1.地域医療を支援する病院として必要な診療科を設置

2.地域保健医療計画との整合、 地域医師会との連携を行う

3.救急医療機関の指定を受け、 第二次救急医療を実施する

4.ガン・血液疾患・循環器疾患等の高度医療に対応する

5.介護教育、住民検診、がん検診、人間ドック等の実施

6.看護婦、理学療法士、作業療法仕等の医療従事者養成

■診療科目

内科、循環器科、小児科、外科、整形外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、リハビリテーション科、皮膚科、麻酔科(計12診療科)

●篠山キャンパス将来構想
▽高度医療への充実
▽病床数の拡大 計画達成後 の病床規模…一般300床 (うち療養型病床群100床)
▽リハビリテーションセンター等の設置
●加齢医学研究所(仮称)将来構想
老人医学・医療の拠点とするため、加齢医学研究所(仮称)および老人保健施設(100床)を設置する
●兵庫医大篠山病院立石院長にお尋ねします

10月1日付けで、国立篠山病院の経営移譲により、兵庫医科大学篠山病院として新しく生まれ変わることになりました。そこで、この度、初代院長として就任された立石博臣さんにインタビューしました




Q1. はじめに、院長に就任されての抱負からお聞かせください


院長
本学の建学精神である愛と福祉への奉仕」をモットーに、健康管理面を含めて地域医療に貢献したいと思っています。具体的には、小児科の増設、救急・在宅医療にも努め、地域住民皆さんがよりよい暮らしを営めるための努力を惜しまないつもりでいます。
また、町の活性化のためにも、将来には医療技術者の養成施設の新設や加齢医学研究所の創設など、教育・研究面での充実を進めて、病院を含めた「篠山キャンパス」構想を実現する地域に根ざした病院経営を考えています。


Q2.サービス面での期待が大きいと思いますが、病院スタッフの皆さんが患者さんなどとのコミュニケーションづくりのためにということでのお考えはいかがでしょうか。
また、施設・設備の充実面はどうなるのでしょうか。



院長
何よりも地域住民の皆さんとのコミュニケーションはかかせません。特に、患者さんと気持ちよく応対する病院スタッフの基本的なサービス精神・奉仕の精神を大切にしなければならないと思っています。
現在、病院の建物は外観および内装を改装中であり、設備機器においても部分的に更新することになっています。設備を含めて、中長期的にはこれから徐々に整えていく予定です。
町民皆さんには兵庫医科大学が来てよかったと喜んでいただけるようにしていきたいと思っています。
なお、ご心配いただいている診療にかかる患者さんの負担については、国立病院当時と、コスト的にも、とりわけ保険制度などの適用などではまったく変わりません。ご安心いただきたいと思います

Q3. 病院の医師・看護婦などスタッフの陣容、病院機能の充実面はどうなるのですか

院長
病院スタッフは、ドクター(医師)が当初13名の予定であったものを20名(内、15名は教授・助教授・講師・助手で構成し、五名は研修医を終了された臨床助手)の体制で出発します。
したがってスタッフ全員で、170名から180名の陣容になる予定です。病院機能としては、診療科目に、麻酔科・皮膚科・リハビリテーション科を増設し、小児科の診療を再開します。特に地域のニーズが高い「小児科」には2名の医師を配置することにしています。もちろん、夜間・休日診療にも対応できるようにと考えています。
それと、特に関心の高い救急医療については、内科・外科に一名配置の当直体制を組むとともに、小児科、産婦人科、麻酔科についても宅直を含め十分な体制を整えていきます。また、夜間であってもレントゲンや血液検査などを可能にするとともに、緊急手術に対しても対処ができるようにしたいと思っています。
なお、外来診療では、当初から、再診については「予約制」として、来院者の便を図っていきます。

Q4.地域の中核医療としての位置付けがありますが、地元開業医との連携という面からはいかがでしょうか。

院長
とりわけ広域圏での病 院と病院」、地域の「病院と診療所(開業医)」のいわゆる「病・病」「病・診」の連携を大切にしなければならないと思っています。相互の信頼関係なくしては成り立たないと思うからです。こうした連携も患者さんのご理解がないと、うまく運用ができません。ご協力をお願いします。
さらに、これも地域の開業医の先生と調整の上でですが、管内での予防接種であるとか、運動競技(ABCマラソン大会など)での医師の派遣や、町の保健センター事業との連携、病院独自の「短期人間ドック」なども進めていければと考えています。


Q5.施設・設備を充実するということですが、具体的にはどのようなことでしょうか

院長
当面、高度医療機器(MRI)については、来年六月ごろまでに施設の増改築を進め、来年度中に導入を図り、あわせて老人保健施設・リハビリテーションセンターの建設を進めていきたいと考えています。またCT装置の更新や手術器具などの設備も充実していきます

Q6. 篠山病院の将来構想についてお聞かせください。

院長
将来の「篠山キャンパス構想」の実現とあわせて、すべての施設・設備の充実は、国・兵庫県の支援を受けながら十年後には完成することとなっています。機能面では、診療科の増設を行うとともに、人口の動向と経営状況とによって、できるだけ早く100床増床を行いたいと思います。
また順次、病院内外の快適な環境整備を整えながら、リハビリテーションセンターにはコミュニティ広場を設け、家族対話のスペース・健康相談などにも対応できるシステムの充実を図りたいと考えいます。
医師の中には、この土地に骨をうずめたいと希望する先生もおり、スタッフ一同篠山病院に馳せる思いは大きいものがあります。
何よりも患者さん、そして地域の皆さんや地元医師会の先生方、さらには地元行政との相互信頼の関係に成り立つ病院運営を目指していきたと思っています


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