1998年9月号

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伝統が生きるデカンショのまち
篠山町ホームページのアドレス
http://www.town.sasayama.hyogo.jp/


第21代娘と踊る '98年“篠山の夏"真っ盛り!
8月17・18日 第46回「デカンショ祭」
日暮れとともに 続々と総おどりに繰り出す踊り子「連」    
ヨオーイ ヨォーイ デッカンショ!
町中のみんなが暑さを忘れて上機嫌になれるひとときだ   

郡合併を来春に控え 現在の篠山町としては最後の「デカンショ祭」
やぐらを囲む踊りの輪は 心なしかひときわ熱気を帯びてみえた
やがて 新しい町の誕生を迎えても「祭りの灯」は消えることはない
なぜなら 篠山町が誇る「デカンショ祭」は
全国にその名を馳せる “オラが自慢の祭り”にほかならないから     
第21代デカンショ娘 左から稲山志穂さん 中森美幸さん   内山智栄子さん
(1)
!―
創立70周年をふまえて 町立本郷図書館がめざすもの
!
今年、町立本郷図書館が創立70周年を迎えました。図書館は、「住民皆さんの身近にあって、人々の学習を支援する重要な生涯教育施設」。「いつでも、どこでも、だれにでも立ち寄れる場でなくてはならない」という位置づけのもとに、今日まで歩んできました図書館は、町の文化の高まりを示すバロメーター。住民ニーズにあった新時代の図書館のあり方が今、生涯教育を振興していくうえで大きな行政課題になってきています。そこで、図書館70周年の確かな歩みをふまえ、図書館サービスのあり方や施設の充実に向けて本郷図書館に寄せられる利用者の声を交えながら、これからのあるべき姿を検証してみたいと思います。

「一日図書館員」

1947年頃の図書館
図書館 利用者の声 から
1.従来の図書館に対するイメー ジは?


  • 町に一つの図書館があり、バ スを乗り継いででも行く
  • 利用したくても遠くて行けな い
  • 図書館は学生、生徒が勉強を しにいく勉強部屋的イメージ
  • 読書好き、本好きの人のため の書斎が図書館
  • 本好き、調査研究のため特定 の人が行くところ
  • 狭く暗い
  • 本の探しにくい図書館(館内 は暗く、夏は暑く冬は底冷え がするところ)

と、さまざまな利用者の声があります。総じて、現状の図書館(施設)に対するマイナスイメージの印象が伺えます。

2.これからの図書館とは?

  • すべての住民のためのもの。 幼児からお年寄り、障害をも つ人たちなど、すべての人々が利用できる図書館
  • 必要な本があるか即座にわか り、気軽に利用できること
    ・コンピューターにより即座に必要な本が探せる
  • ビデオやCDなどが利用できて音楽や映像を楽しむことができる図書館
  • 目の不自由な人への朗読や録音テープの貸し出し、点字図書サービス、車いすが自由に移動や利用ができる段差のないスペースの確保が必要
  • 遠隔地の人たちへの配本サー ビス。移動図書館(BM=ブ ックモービル)サービスの充実が不可欠・各地の図書館との資料のやりとりができる図書館ネットワ ークの浸透
  • 子どもたちが本に囲まれ思いおもいに時間を楽しむことができる児童サービスの充実

など、望まれる図書館機能への要望は多くあります。これら利用者の声は、今後の新しい建設計画の中に生かされていかねばならないでしょう。

これからの図書館サービス


創立70周年を迎えた本郷図書館。現在の施設・設備、図書館機能のすべての面において、満足のいく住民サービスの提供ということには限界があります。しかしながら、原点である「貸し出しサービス」を基本とし、あわせて「レファレンスサービス(調査相談)」については、司書等図書館職員が相談や質問に対して可能な限り的確な応対を進めてきました。住民に愛され、地域の文化向上のために職員の資質の向上はもとより、図書館運営は住民皆さんと職員の信頼関係がなければ進まないという認識から、特に「貸し出しサービス」を徹底することで今日の本郷図書館の存在意義そのものがあるとしてきました。
以下は、創設以来めざしてきた本郷図書館の基本理念を受け継ぎ、本郷図書館としてこれから何をめざそうとしているのかについてまとめたものです。

(1)資料の多様化に対応する
こ れからの図書館は、活字資料を基本に据えつつ、新しい情報媒体や視聴覚資料の収集を進める

(2)読書の習慣を子どもに
図書館は子どもたちに単に本を貸 すだけでなく、引き続き、読書の案内や、絵本の読み聞かせ、お話し会の開催など、あらゆる機会をとらえ保育園、幼稚園、小学校等との連携を とりながら、子どもと本の結 びつきに努める

(3)ヤングアダルト(十代)の読書援助と広報
近年、十代の活字離れが著しいといわれま す。この年代層に対して読書への関心(好奇心)を持っていただけるような本をピックアップする

(4)お年寄りや身体の不自由な方への配慮
書架の高さや通路の幅、段差のない出入り口・ 床面等、車いすが余裕をもって通れるよう、館内は広くゆとりをもったものにすることが望ましい

(5)町の情報庫(頭脳)としての図書館
先人の営々とした努力で収集されてきた貴重な郷土資料、行政資料などを引き続き、収集・整理、保存、利用案内していかねばならない

(6)文化創造の拠点として
地域に開かれた図書館として、読書を中心とする集いはもちろん、自由で自発的な学習・研究、討議の場として施設を開放することにより住民みんなのための図書館、文化創造の拠点となることをめざす
などを課題として取り組みを進めています。今後とも、より一層本郷図書館への関心とご利用を心から願っています。
読書友の会で新たな自分を発見!
新荘・小畠賀子さん
2年前から、本郷図書館の主宰する「読書友の会」に入会して、読書を楽しんでいます。入会のきっかけは、「図書館の募集に興味をもって…」というのが正直なところです。とにかく本を読むのが好きだからでしょうか。 
私は「一般図書」のジャンルに入ってみて、今までよく知ることのなかった「本郷図書館」とのかかわりができてきたと思っています。 なによりも「友の会」で学び合うことで、本の読み方を学んだり、自分とちがう分野に興味を広げたりできる楽しみが得られます。また、読みたい本が図書館にないときは、リクエストをしておいて、後日取り寄せていただけるシステムがうれしいですね。
読書友の会に参加してこそ楽しみが分かってきたことなのです。この機会に、「友の会」への参加をPRしていただくことはもちろん、町民皆さんにもっと「本郷図書館」の存在を知っていただきたいと思います。本郷図書館に対する希望ですが、開館時間がもっと長ければ…と、思っています。それと合わせて、施設・設備の充実があってこそ利用者が増えると思います。新しい図書館の建設を心から期待しています。


本郷図書館創立の趣旨を忘れないでいたい
西新町・内藤 俊さん

「本郷図書館」を設立するきっかけとなったのは、戦前のことでもあり、70年前当時に郷土出身の「陸軍大将・本郷房太郎氏が、郷土の発展と後進の教育につくされた多年の恩誼と徳望に対し、感謝の誠意を表すため、銅像建設を当時の町長主唱、多紀郡町村会が議決した」(篠山図書館35年史より)とありましたが、時代のすう勢や、本郷家の希望(大将の生前の意向)に沿って、銅像建設を中止して記念図書館の建設を行うこととなったといいます。
当時の篠山は「軍人の町」であって、小さな町でした。にもかかわらず図書館をつくろうという発想があったこと自体、すばらしいことだったと思います。
本郷図書館が設立された当時は、中山正二さんが図書館長をされ、私は鳳鳴高校の図書館長でした。
私の場合、「件名目録」作成に取り組んだことを覚えています。図書整理の基礎づくりですね。本郷図書館も同じで、特に、中山さんは図書館郷土資(史)料の収集・整理をされたパイオニアです。現在の図書館の基礎を築かれた人でした。創立時の経緯や基礎を大切にして欲しいものです。 
さて、私の本郷図書館とのかかわりは、「読書会」を始めたことからでしょうか。当時、万葉集や古代史ブームもあって「万葉の旅」には多くの方々に参加いただきました。ただ、そのころから主婦層が中心でした。
本郷図書館の利用者についても、昔から、子どもや高校生、主婦、高齢者層が中心となっています。もっと幅広い層(成人男性など)が利用できるような工夫を望みます。 
篠山町立本郷図書館70年のあゆみ
・1911年2月多紀郡教育会 が巡回文庫始める〔50冊〕
・1928年4月 多紀郡教育会 図書館開設 職員1名(中山 正二さん)〔1700冊〕
・1933年 本郷大将記念事業 として図書館建設に着工
・1934年4月 多紀郡教育会 図書館を合併し、篠山町ほか 十八カ村組合立本郷大将記念図書館と命名開館(職員二名)
・1934年6月 新館落成
・1946年3月 館名を多紀図 書館と改称
・1947年1月 篠山町へ経営 移管。篠山町立図書館と改称
・1948年 CIE図書館分室 を設置
・1950年 図書館法公布。読 書会創設。視聴覚教育に着手
・1951年 開架図書室設置。 レコードコンサート創設
・1952年 図書館子ども会創 設、町教委の所管となる。C IE図書館廃止。アメリカ文化センター分室設置
・1953年 職員四名となる
・1954年 第二図書室を新設
・1955年 町村合併、新篠山 町発足
・1956年 館名を篠山町立本 郷図書館と改称
・1958年 自動車による移動 図書館創設
・1965年 多紀郡教育事務組 合教育委員会設置に伴い、そ の所管下となる(職員3名)
・1973年 元篠山鳳鳴高校図 書館に移転
・1975年3月 多紀郡東部三 町合併で新篠山町発足
・1978年 読書友の会発足
・1987年 田園交響ホール建 築のためエリアホールへ移転
・1993年 法務局建築のため 元大手前展示館へ移転
・1994年 リクエストサービ ス叶}書流通センターの図書 整理システムを導入。「おはなし会」の開始。障害者サー ビスの実施、録音図書。図書 館だより「まざあぐうす」発刊
・1995年 ヤングアダルトコ ーナー設置。近隣図書館と相 互貸借開始。1日図書館員
・1996年 「朗読コンサート」 実施。街頭紙芝居を実施。ス トーリーテリング講座開設。絵本カルタ会実施
・1997年 利用者の登録者数 4,764人。新読書会発足。 読書講演会開催。歴史散歩の実施。蔵書数約28,000冊
(2)
ふるさと新発見伝N 


―歴史街道散策編―

好きです篠山 私も「歴史街道」を応援しています


今月号は、篠山町内の「歴史街道」(市街地)を歩いた後編レポートです。コースは、城跡南の城下町線・散策道から南濠を経て、南馬出、小林家長屋門、旧武家屋敷群が軒を連ねる御徒士町通りなどをたどり、市街地東西にあるお寺そして、篠山城跡へと歩いてみました。。


悠久のロマンを感じさせるまち篠山
夏の暑さを感じつつ、時折木々を揺らす風の心地よさも覚えながら訪ねてみたいくつかの名所・旧跡。いずれも古いものばかりであるのに、私には新鮮さを与えてくれました。武家屋敷安間家史料館のパンフレットの中に、「きらびやかさはないけれど、深く静かに胸を打つ先人が築きあげてきた篠山の風土と伝統は、確かな重みを感じさせる」という言葉のとおり、町並みは新しく移り変わるものもあるけれど、篠山の歴史はいつの間にか私たちの暮らしの一部に溶け込んでいるかのように感じさせてくれます。歴史のまち篠山の印象は、多くの文化財や歴史の遺物とともに、これからも後生に生き継がれていくものと思います。 
篠山町は、篠山城跡を中心とした城下町であり、町内いたるところにいろいろな時代の建造物が残っています。その時々の建築様式を見るだけでも歴史が物語る悠久のロマンを感じさせてくれます。 
ここ近年、役場庁舎をはじめ、たんば田園交響ホールや大正ロマン館など市街地の公共建造物は、歴史のまちのイメージにあった建築様式が見受けられます。今回訪ねた旧武家屋敷は江戸時代の茅葺き屋根であったり、河原町通りの商家の町並みや東西にあるお寺などには当時の瓦(かわら)屋根があったりで、当時の面影がしのべます。また、篠山歴史美術館は明治の建物でもあります。今回、市街地だけを歩いたわけですが、歴史の移り変わりがよく分かりました。わずかこれだけを見ても、日本の歴史が凝縮されているともいえるところが篠山の良さであり、特色ではないでしょうか。
(1)城下町線のモニュメント

(2)南濠のはす
(3)南馬出 

城下にあった3つの馬出の中でも一番規模が大きいもので、「土塁の馬出」はわが国唯一の遺構とされる
(4)小林家長屋門 

城に向かい見晴らし窓、上段の間が設けられた遺構。県指定重要文化財。
(5)尊宝寺 

城下町篠山の西北が誓願寺なら、東はこのお寺。山門の左甚五郎作という木彫りの唐獅子はぜひご覧いただきたい
(6)誓願寺 

楼門の彫刻が見事である。真下で見るのもよいが、少し南に下がって離れて見ると砦のようで素晴らしい

(7)篠山城跡 

2000年春完成予定の大書院復元工事も着々と進行中。大屋根のお披露目が待望される。城跡探訪の仕方もいろいろあるが、犬走りからの高石垣の眺めは素晴らしい。また、石垣の刻印の多さに驚かされるが、城跡を築くときの西国大名の印だとされ、これを見つけたときは宝物でも探し当てた気分である
(8)旧武家屋敷群・安間家史料館

篠山藩の標準的な徒士住宅。茅葺きで曲家形式、部屋数もたくさんある。安間家の母屋の竹やぶが篠山城の西の端だったらしい
(3)

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