1999年3月号

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伝統が生きるデカンショのまち
篠山町ホームページのアドレス
http://www.town.sasayama.hyogo.jp/


篠山市誕生へ 新しい幕開けを予感! 

1月24日 2日でつくるささやま200人ミュージカルが上演された
出演の呼びかけに応じられた人々は 小学生から年配者まで約100人
みんな初めての体験 アマチュアの方ばかり しかも即興集団である
テーマは 「創ろう かけよう 人と橋」
緊張の幕が開き 手作りミュージカルが始まる
場内は 徐々に徐々にと歓喜と興奮の渦へ引き込まれていく
やがて興奮覚めやらぬうちに幕が降りる
演者らの額に汗が光る そして満面の笑みが一様にあふれ
一つの目標を成し遂げた姿は 観衆を心酔させていた

篠山市誕生が目前に迫る
今まさに 新たなまちづくりと人々の暮らしの「架け橋」が
かけられようとするとき… 新しい時代の幕開けを予感させる

 
(1)
「篠山市」へ向かって 各界トップは語る!
朝焼け篠山市の誕生まで、あと1月余り。時代の変遷に立ち会う町民皆さんと 共に、この節目を生きている実感をかみしめてみたいと思います。
今月号では、合併を目前にして、各界代表者の立場から自由な思いを語 っていただきました。

困難な問題を前に、元気な組織 づくりのため今、必要なこと


黒田さん
篠山町婦人会長
 黒田泰子さん
篠山町婦人会の組織は市にな っても当面は変わりません。「町」が「地区」に変わって、支部・班は今のままでしょうか。多紀郡連合婦人会(上見きしえ会長)では、およそ5年間かけて市に適応できる組織に変えていこうと考えられていますね。
現在の婦人会員は、971名です。団体の規模としては大きいのですが、1995年〜86年にかけての会員は、約1500人いました。それから考えると急激に会員が減少しています。
特に今、心配しますのは、合併までは組織活動(婦人会)に残るけれども、合併と同時に休会したいという班の申し出があることです。一つの班が休会となると支部(校区)活動にも影響が出ます。支部自体の存続すら危ぶまれることにもなります。
何が原因かと考えますと、一番の原因は、皆さん働いている方が多くて、時間的に余裕がないということです。それと、行政など婦人会以外からの要請による動員が多いんですね。ますますこの休会問題が広がっていくのを本当に心配しています。
婦人会は、これからの時代、まだまだ果たすべき役割があります。私自身、勤めながらでもできる会長ということでやってきました。
時代は、ますます女性の社会進出が進むと思います。多くの困難を前にして、それでも婦人会は必要な組織です。数の力を発揮しながら、可能な限り主体的に、自信をもって、また楽しみながら活動を行える環境づくりをめざしたいと思っています。
そこで篠山市への提案ですが、これまで以上に、婦人会活動に対する支援や専門的にアドバイスをいただける機会など、行政機関の相談窓口をぜひ設けていただきたいと思います。

「朝日農業賞」を励みに、「篠山ブランド」のさらなる飛躍を!

新家さん
JAささやま
代表理事組合長
新家忠夫さん
篠山町農協は、運動(経営)理念を「生きがい、住みがい、訪れがい」のある里づくりを根底に据えて、歩んできました。篠山町が「ふるさと日本一の篠山づくり」を提唱されることと合致すると思います。町民皆さんのご協力をいただきながら、生き生きとして励む姿を求め、ひたむきな運動を進めきました。そのかいあって、篠山町農協は、1998年度、「朝日農業賞」を受賞いたしました。一町一農協一本の活動が実を結んだ思っています。無論、農家は主役でありますが、農・工・商の三位一体となった特産振興や農産加工、付加価値販売・交流活動に努力してきた結果であろうと思っています。長年、米の生産調整を余儀なくされてきましたが、これを逆手に特産振興を進め、篠山独自のオリジナル化に務めてきたことが評価されたのであります。これは、篠山市でも貫かねばならないと思っています。
地域の繁栄は、開発だけではありません。また、どこへ行っても同じということでなく、篠山にしかない「味」「個性」をもつべきです。篠山市に合った立地条件・気候風土・歴史・文化などに加え、「農(ふるさと産品)」の視点は外せないと思います。すなわち地元では「厳選して、消費者を裏切らない提供を」。都会からの来訪者には「篠山に行けば、地元特産の、本物がある」というイメージが広がってきたといえます。また、農家が良品生産に励み、商人がこれに付加価値をつけて売るという関係は表裏一体です。これを篠山市政へ継承していただきたく政策を示してほしいものです。

篠山市の消防団組織も整い、使命を新たに全うしたい

西嶋さん
篠山町消防団長
 西嶋忠一さん
篠山町消防団は、4月1日篠山市スタートと共に、市一本の組織となります。私は、今年の役員改選で、各方面での団長候補の選考を経て、最終的に関係皆さんからの要請もあって、新市立ち上がりから団長の任に就くことになりました。
組織は、団長以下、筆頭副団長(現町単位)が四名、副団長が十四名(篠山五、西紀三、丹南四、今田二)となります。分団は、全市三十一分団、団員が1610名(現篠山の団員数は854名)となります。
近年は、サラリーマン消防団員の組織ともなって、昼間の団員が少ない現状にあります。火災など有事の対応に、困難な課題があるのも事実です。将来的には規模を縮小する方向で、組織の改編が必要なのかも知れませんが、一方で消防署の今以上の充実が求められています。
1998年度、多紀郡広域行政事務組合消防本部調べの救急件数では、実に年間1180回・1229人もの搬送人員が報告されています。驚異的な数字です。その他、行方不明者の捜索や、不審火に対する警戒などをあげるとさらに増えてきます。
消防団員の皆さんには昼夜を問わず緊急出動が度々あります。何よりも、人海戦術が有効なのが消防団です。篠山市になってからも、消防団の使命・原点を自覚することが肝心だと思っています。火災のときの消火活動はもとより、火を出さない「予防消防」が最も大事なことです。そのためにも日ごろから地域住民皆さんと連携は欠かせません。
それと、団員が緊急出動する際には、企業(職場)のご配慮を特にお願いしたいです。

人口六万人の都市をめざされる なら、大胆な開発を望みます

井上さん
篠山町企業懇談会代表
(西日本観光
代表取締役社長)
井上 俊夫さん
篠山市への合併については、企業はこぞって賛意を示し、関心をもっています。
何よりも世の中の動きに敏感なのが企業であり、市になることで、その波及効果による商品価値がでてくるだろうと考えられます。
多紀郡においては、「異業種交流会(20社)」という連絡会をもっています。どことも、市制誕生が企業活動にとってのイメージアップにつながるものと期待をされていると思います。
そういう意味では、篠山市が将来、人口六万人をめざしておられるだけに優良企業の誘致・定住人口の促進などを積極的に進める施策が必要でしょう。そして、そのためのいわゆる「調整区域」のしばりをかけない方向づけを望みます。言い換えると、人口増をめざされるなら、国・県の援助のもとに大胆に、規制をかけない開発(発展)の方針を打ち出されるべきだと思いますね。地元企業が伸びてこそ雇用の確保や定住人口の広がりが派生するはずだからです。
新市長の考え方が将来の方向を決めることになると思いますが、「市内」のすべてを開発してということでなく、無論、乱開発に対する規制は必要でしょう。一方で、自然を愛する、楽しむことができるという位置づけをするゾーン分けが大事なことになろうと思います。

商業活動の「住み分け」、地域 に根ざした商工業施策に期待

小田垣さん
篠山町商工会長
小田垣 博三さん
篠山市には、将来の商工業施策を明確に示してほしいものです。具体的には、開発商業中心の隣町と城下町に位置する伝統ある商店街との地域振興ビジョンの関係、つまり、商業活動の「住み分け」が必要ですね。
篠山市の誕生で人口増が期待できます。それに伴う購買力の広がり、若い人たちの雇用機会増加の可能性も大きくなるでし ょう。新事業による展開も進めていかねばならないと思います。
大型店の進出がしやすくなるという懸念がありますが、地元の商業活動は、地域密着型に観光がからむ形がベターですね。
将来の「イベント」の在り方等については、差し当たり、現存の「多紀郡商工会協議会」の役割が重要になります。お互いが参画しあう形が望ましいですね。商業活動にも広域的な考え方は、ますます必要になってくるでしょう。
丹波篠山のイメージを大切にした、まちづくりを期待します。
商工会は、あくまでも1町1商工会が原則なだけに、一日でも早くに一本化をとは考えますものの、現状、7割が補助金で運営している状況では、今すぐ合併しても、例えば郡内にいる「経営指導員」8人が、法的には3人枠しか認められなくなります。財政的な課題もあり、商工会の統合へは、今しばらくの時間をいただきたいと思います。
(2)
旧多紀中学校跡地利用の

「チルドレンズミュージアム」が見えてきたぞ!  
        「篠山チルドレンズミュージアム基本計画」策定

チルドレンズミュージアム篠山町では、篠山東中学校開校に伴う旧多紀中学校跡地利用として、チルドレンズミュージアム計画を進めています。この計画は、多紀中学校跡地利用検討委員会の答申の中で打ち出された構想であり、参加体験型の子ども施設として、旧多紀中学校跡地の再生・利用を図り、地域活性化の拠点をめざすものです。
このチルドレンズミュージアムは木造校舎の情景と篠山の特性とを生かした、参加体験型の子ども施設として、ワークショップ活動を主体に五感を使った遊びと学びの空間を創出します。
今回、篠山市誕生のメモリアルプロジェクトともいえる本事業の基本計画が策定されました。その概要は次のとおりです。

■計画の概要
 基本計画では、近畿地方の中央部という地理的特性を生かし、「子どものことなら丹波篠山へ行こう」と思われる「夢の砦」をイメージし、旧多紀中学校の再生を図ります。ここでは「心と体」を中核テーマに自然や科学、食や農という体験を通して子どもたちの「生きる力」を育む拠点をめざしています。
 また、施設整備の方針としては、カルチャー(文化)ゾーン、フューチャー(未来)ゾーン、ネイチャー(自然)ゾーンという三つのステージを展開し、平成13年夏の開館をめざしています。

■計画の背景
○チルドレンズミュージアム構想
・1997年1月 多紀中学校跡地利用検討委員会発足(降矢太刀雄委員長)  
・1998年1月 同検討委員会答申「チルドレンズミュージアム構想」
・1998年6月 篠山チルドレンズミュージアム(仮称)審議委員会発足(目黒実委員長)
・1998年12月 基本構想の策定
・1999年1月 基本計画の策定
○多紀中学校の歴史
・1951年3月 東雲中学校が開校
・1969年4月 福住中、東雲中が統合し多紀中学校となる
・1998年3月 篠山東中学校開校により多紀中学校は閉校

チルデレンズミュージアム配置図 

構想図カルチャーゾーン(旧校舎棟)
体育館を含む旧校舎を改築し、子どもグラフティ、おもいで工房、絵本の森など学び舎のイメージを生かしたエキゾチック空間(展示・企画展示機能、シアター機能、レストラン・ショップ機能、運営機能)

フューチャーゾーン(新設棟)
 新設ワークショップ棟を建設し、ワークショップスペースやギャラリーを整備。実体験を通した学習ができる場を提供する(ワークショップ機能、管理機能)

ネイチャーゾーン(旧校庭)
  自然を生かした広大な芝生広場、魔法の庭、きらめきのせせらぎ、ふれあいの小川など心安らぐひとときを過ごせる場所(魔法の庭、親水広場、芝生広場)

※長期ビジョンとして周辺の里山、棚田にエリアを広げ、豊かな自然を生かしたゆとりとふれあいの学習空間をめざします。
(3)
ふるさと新発見伝21

太野垣美由紀さん
篠山商店街で、歴史や文化の散策を
しながら買い物をしませんか


街かどレポーター 太野垣美由紀さん(春日江)
今回のレポートは、篠山の商店街(市街地周辺)を歩き、空き店舗が目立つ篠山の商店街で、商工会による新しい事業が展開されていることについて、皆さんにお知らせしたいと思います。
取材風景商店街は、篠山の商工業の中心として発達してきましたが、近年は観光地篠山として、観光客相手の町として、発達しているようにみえます。
いつも私は土、日曜日となると、観光客のあいだを縫うように車を走らせなければならないため、運転に自信のない私は、商店街へ買い物に出掛けることが少なくなり、運転のしやすい郊外へ出掛けることが多くなっています。

三セク運営の大正ロマン館

大正ロマン館 篠山には、活性化行事として町を中心に、春は「ABCマラソン」、夏には「デカンショ祭」、秋には「味まつり」と「春日神社例祭」、冬の「せいもん払い」などがあります。それら篠山の活性化の発信基地としては大正ロマン館があります。
大正ロマン館は、篠山町と商工会の協議のうえ、1993年6月にオープンし、1997年に設立された有限会社クリエイトささやまが、第三セクターとして運営しています。館内には、篠山の歴史と文化を伝える観光案内所があり、交流サロンにて篠山を紹介、説明できるよう努力されています。また同時に、篠山名産・特産物販売所、レンタサイクル、お食事処「ろまん亭」も運営されています。
そのろまん亭で、ピアノの生演奏を聞きながらお茶を飲み、クリエイトささやまの取締役である喜多茂夫さん、奥山史朗さんそして商工会の岸本清さんたちに話を聞いてみました。その中で、「大正ロマン館は大正期に創設された数少ない公共建造物であり、位置的にも篠山町のショッピングゾーンの目抜き通りに面しているので、町民はもとより、観光客の方にも人気が高く、篠山を代表する建物の一つとして保存に努めるべきである」との考えから、保存改修工事が行われ保存活用する事になりました。
また、1998年4月には、商工会1階にて「丹波ささやまや」がオープンしました。この中にある「匠の広場」では、京都府内を含む丹波全域に伝わる職人技を公開し、竹細工、藍染め、丹波布、その他いろいろな工芸を実演し販売しています。そして、篠山町生産組合、農事組合による「朝市コーナー」、丹波十町の名産、特産物、銘菓等の販売を、「物産品販売コーナー」にておこなわれているそうです。その一部に、篠山藩の御用窯としての歴史的背景を踏まえた「王地山陶器所コーナー」もありました。

空き店舗対策モデル事業とは

空き店舗対策 特産品と聞けば、丹波黒大豆、山の芋、小豆、栗などが思い浮かびますが、これらを加工している商品の中で、篠山の商店街でぶらぶら歩きながら食べた、黒豆ソフトクリームはおいしかったです。また妻入商家群を歩いていると、昔懐しい食べ物や、おもちゃが目に付きました。
私は丹南町生まれですが、小さいとき、両親たちが買い物に行くときは『まち』に買い物にいってくると言い、篠山の商店街をよくついて歩きました。しかしその当時を考えながら歩くと、町は大きく変わっています。子どものころ、商店街にはもっと活気があり、いろいろな店がずらりと並んでいたのを覚えています。歩いて行くと、私の知人のいる店があったので立ち寄り、昔話をしながら町並みについて話をしていると、今では商店街の1/3が空き店舗になっているそうです。
話の中で、『軒先かして母屋とられる』の例えがあるように、自分の家を他人に貸すということは、のっとられ、とられてしまうのではないかという心配と、玄関が一つであるという悩みを抱えています。その事柄から、商工会と商工会青年部などが協力して、空き店舗対策モデル事業がすすめられいるのです。『見て、買って、活かして広がる地域の輪』を合言葉に空き店舗を商工会が借り受け、新しく店舗を利用してくれる方々に貸し出しをし、現在では旧店舗が新しく生まれ変わっています。昔のように気楽に話ができ、思いやりのある商店街を目指して努力しておられます。今回のレポートを通じて、あまり考えていなかった商店街を見て、篠山商店街を今後も利用していきたいと思います。しかし私には、数年前に駐車違反で罰金を支払ったという苦い経験があるので、駐車場施設の充実と道路の改善策をお願いしたいと思います。
篠山商店街は大きく変わって来ています。皆さん方も観光客気分で、楽しく、歴史や文化の散策をしながら買い物をしてください。今回ご協力してくださった商店街の皆さん、商工会の皆さんありがとうございました。
(4)

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