篠山市長ブログ

サルの対策(市長日記)

平成24年9月11日(火曜日)

 

 兵庫県、森林動物研究センターの職員、篠山市職員、そして河合雅雄先生もお招きして、サル対策の会議を開きました。

 兵庫県には9群457頭のニホンザルが生息し、そのうち篠山市には4群166頭がいます。

  A群 66頭(オトナメス20頭) 大山、西紀、京都の瑞穂

  B群 32頭(オトナメス11頭) 福住、京都の園部

  C群 33頭(オトナメス 8頭) 火打岩、奥畑

  D群 35頭(オトナメス 9頭) 筱見、大芋

 

 かつては、ニホンザルは里山で暮らし、人里へは出てこなかったのですが、杉ヒノキなどの植林などで住み場所が少なくなったこと、人間の畑にはおいしいものがたくさんあることを知り、人里へ出没し、農業被害などを発生させています。

 ニホンザルは絶滅のおそれのある地域個体群規模を下回っており、地域個体群の永続的な維持と農作物等への被害を防止し、人間社会との共存を図るために兵庫県において、ニホンザル保護管理計画(第2期、平成24年~平成29年)を作成し、これに基づき篠山市においても鳥獣被害防止計画を策定しています。

 それに基づき、

(1)個体数管理

  県下の個体群は、群れの数や個体数も少ないため、群れごとの規模にあわせた個体数管理を行うとし、絶滅を防ぐためには一つの群れにオトナメスが15頭以上必要としています。

  そして、オトナメス15頭以下の場合(篠山市のB、C、D群)は原則として、オトナメスの捕獲は行われず、ただしやむを得ない場合は、問題のある個体を識別して捕獲するとし、オトナメス15頭を超える場合(篠山市のA群)は、被害対策のため必要に応じ計画的に有害捕獲を行うとされます。

(2)被害防除

  防護柵設置、追い払い支援、監視体制の整備などがあげられます。

  ことに篠山市では、先日、私から井戸知事に特に事情を申し上げてお願いし、サル用の電気柵の設置に全力をあげます(1メートルあたり1,000円、作業費込みで1,500円位。国県の補助75%の見通し)。モデル的に本年度からはじめ、来年度本格的に実施します。地元負担は極力おさえたいと思います。

  追い払いも、これまでの花火やモデルガンに加え、追い払い犬を育成していきます。

  監視も今のサルメールをさらに充実させたり、多紀有線放送で流すこともはじめます。

(3)生息環境管理

  広葉樹林の保全復元、針葉樹人工林の広葉樹林、混交林への誘導を図ります。

 

 これらをすすめ、篠山市をニホンザル対策のモデルとなるよう取り組みます。

 兵庫県も「森林動物研究センター」があり、よく頑張って頂いているのです。

 

サルの被害には次のような特色があると言われます。

 1) 丹精こめて作られた農作物を食い荒らすことも多いものの、多くが家庭内で消費されるものである。

 2) 被害を与えても憎しみの対象とともに、親しみなどからある程度の許容的なところもあり、複雑である

 3) 私達人間の親せきである。

 

 河合先生のお言葉です。

「1998年以降、ほぼ毎年1万頭を超えるサルが捕獲されている。計画性のない捕獲は、

被害を軽減させる効果が低いだけでなく、分布の分断化、個体群の絶滅を引き起こす原因となります。捕獲によって個体数を減らしても、農作物採食を減らす対策をしない限り、根本的な問題は解決しません。

里は人、山はサルという棲み分けをする、集落は怖くて危険な場所だということを教える、広葉樹林回復などで森の中で生きて行けるだけの環境も必要です。」

 

「丹波篠山 山家の猿が 花のお江戸で芝居する」

というデカンショ節の歌詞のとおり、ニホンザルは篠山市のキャラクターとも言える存在です。

 その維持を図りつつ、農家の被害防止を図れるよう、市あげて市民の皆さんとともに取り組みます。

 特に、電気柵とモンキードッグなどによる追い払いに力を入れます。

 命を大切にするというあたたかさ、自然との共生という人間の大きな命題です。

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