篠山市長ブログ

12月議会(市長日記)

平成24年12月14日(金曜日)

 

 12月5日、6日の二日間、市議会の一般質問がありました。

 主な内容は次のとおりです。

 

1、隅田 雅春 議員

【問】

ジェネリック医薬品の普及を30パーセントまで高めるための施策について

【答弁】

 本年3月「篠山市ジェネリック医薬品検討委員会」を立ち上げ、3月と10月に検討委員会を開催しました。

 検討委員会での結果を踏まえて、本年度11月の保険証更新時には、被保険者の方にジェネリック医薬品について正しい知識と理解を深めていただくため「ジェネリック医薬品普及啓発パンフレット」と「ジェネリックお願いカード」を同封し、配布しました。

 来年度には、被保険者が現在使用している薬をジェネリック医薬品に切り替えた場合の差額をお知らせする「ジェネリック医薬品使用にかかる差額通知」の実施を検討しており、「ジェネリック医薬品」の普及啓発には積極的に取り組んでいきます。

 

2、奥土居 帥心 議員

【問】

 篠山市救急医療対策について

【答弁】

 丹波地域病院群輪番制度は、重症救急救命処置の実施できる病院が交代で日曜日、祝日、休日及び年末年始の昼間、夜間並び平日の夜間に診療を行い、2次救急医療体制の充実、向上を図ることを目的としています。

 その業務を丹波市・篠山市両医師会に委託しており、兵庫医科大学ささやま医療センター、岡本病院、県立柏原病院、にしき記念病院、柏原赤十字病院、大塚病院の6病院が交代で救急診療を行っています。

 輪番病院は当番日においては、昼間は午前8時から午後6時まで、夜間は午後6時から翌日の午前8時まで診療を行えるよう救急体制を整えるものとしています。

 篠山市病院群輪番制度は、市外の輪番病院への搬送は、遠方の病院もあり市民の負担が大きいことから、極力市内で受け入れができる体制を構築するために、丹波地域病院群輪番制において、県立柏原病院、柏原赤十字病院、大塚病院の丹波市内3病院が担当する時間帯を篠山市内の3病院が篠山市病院群輪番制として、市内の救急医療に対応し、市民の安全安心を確保する目的で構築されたものです。

 平成23年度の補助金として、ささやま医療センターは386件4,216万円、岡本病院は279件3,047万円、にしき記念病院159件1,736万円をそれぞれ交付しています。

 本来なら体制を整備いただくための補助金ですが、3病院の体制がそれぞれ異なることから、受け入れ実績に応じた補助金の算定方法が現時点においては妥当な基準として認識しています。

 本市の救急搬送状況は、市消防本部の資料によりますと、平成23年は篠山市全体で1,780件であり、その内篠山市内の医療機関への搬送が1,257件で70.6%となっています。平成22年は、篠山市全体で1,735件あり、その内篠山市内の医療機関への搬送が1,285件で74.1%となっています。

 県立柏原病院は、医師不足により、脳外科、心疾患患者を他圏域の病院へ搬送していましたが、循環器医師の充足が図られ、平成23年8月から、心疾患患者については夜間・休日を含めた24時間診療を開始し、救急患者を受け入れられています。

 しかし、脳外科の患者は三田市民病院や恒生病院、西脇市民病院等の他圏域への搬送が必要となっていますが、中核病院としての機能が少しずつ回復しています。

 

3、小畠 政行 議員

【問】

 福住地区の伝統的建造物群保存地区の今後について

【答弁】

 篠山市福住伝統的建造物群保存地区は、本年7月19日に市の伝建地区となり、10月19日に、国の文化審議会から当保存地区を新たに重要伝統的建造物群保存地区に選定することを田中真紀子文部科学大臣に答申されました。これにより、全国で102地区、兵庫県で4地区、市内で2地区目の重要伝統的建造物群保存地区が誕生します。

 選定されることにより、福住の個性豊かな歴史的環境を後世に守り伝えることを基本に据え、着実に修理・修景等の事業を進めることとなります。保存地区内の伝統的建造物はもちろんのこと新築の物件についても補助の対象となり、徐々にではありますが、目に見えて確実に保存地区は美しくなっていきます。

 福住は重伝建地区として、あくまでもスタート地点に立ったところです。今後、観光客のトイレや駐車場などをどのようにするかなど、課題もありますが、保存地区の特色のある歴史文化を地域の価値として捉え、さらにその価値が高まるよう活用に繋げていきたいと考えています。

 

4、園田 依子 議員

【問】

 「生物多様性ささやま戦略」について

【答弁】

 自然が豊かと思われている篠山においても、河川や水路はコンクリート化されたり、ほ場整備、人工林や開発が進んで、人間の暮らしは便利になりましたが、一方で自然の姿は大きく変化し、生きものの良好な生息環境が失われ、多くの生きものが絶滅の危機に瀕しています。

 このことを背景として、平成9年には河川法が改正され、それまでの目的であった「治水」「利水」とともに「河川環境の整備と保全」が明記されましたし、平成13年には土地改良法が改正されて環境配慮が事業実施の原則として位置づけられ、自然と共生する環境配慮型事業へと転換が図られてきましたが、その取り組みも十分なものとは言えませんでした。

 今後、私たちはその反省のもとに、できるかぎり自然環境に影響の少ない事業を実施するため、公共工事においても環境に配慮した工法を採り入れるよう庁内で調整をしているところです。

 現在篠山市においては、河合雅雄先生が少年時代を過ごされた昭和10年頃の、自然が豊かで、子どもたちが動物や植物とたわむれて遊んでいた篠山を舞台にした自叙伝「少年動物誌」を映画化された「森の学校」をモデルとする「森の学校復活大作戦」と銘打った生物多様性ささやま戦略を策定しているところです。

 この中で、篠山に分布している動植物と、それらを保全する市民や学校、行政の取り組みなどを紹介するとともに、今後の篠山の自然と生きものをどのように保全し、また復元していくのか方向性を示す予定をしています。

 

5、栗山 泰三 議員

【問】

 味まつりについて

【答弁】

 丹波篠山味まつりの始まりは、昭和61年に旅館業組合と当時の篠山町が主催者となり、生産組合や商工会とともに丹波篠山への小さな誘客イベントとして開催したのが始まりです。以降、昭和63年のホロンピア’88「北摂・丹波の祭典」では「丹波篠山味まつり秋の味覚と栗まつり」として、その翌年には築城380年祭も盛大に開催され、これらを契機として丹波篠山の特産物の知名度が全国に広がっていきました。

 また、平成21年度に開催した丹波篠山築城四〇〇年祭では、記念事業として22日間に亘って味まつりを開催し、多くの観光客の方々に楽しんでいただいたとともに、大きく注目を浴びる節目となりました。

 栗山議員の質問にあるようなプロの屋台の店が出て素朴さがなくなりつつあること、出店料が高く、普通の市民、農業者グループが出店しにくくなっています。

 今後、市が例えば交通警備の経費を支援するなどして、市民が出店しやすいように検討していきます。

 

6、渡辺 拓道 議員

【問】

 篠山層群のジオパーク認定推進について

【答弁】

 ジオパークは地質など地球科学的な見地で重要な自然遺産を教育・観光資源として活用しようとするものであり、世界遺産や文化財などと異なるのは、ジオパークに認定されるには自然遺産の保全、教育活動、観光、地域づくりなどの総合的な取り組みが一定の基準を満たす必要があります。特に、行政主導ではなく市民主導の取り組みが重要になります。

 篠山市と丹波市に広がる篠山層群は、丹波竜の発見により一躍脚光を浴びることとなりました。その後篠山市内でも日本最古の哺乳類化石をはじめ、恐竜化石の発見が相次ぎ、多くの化石を有する地層であることが分かってきました。

 既に「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」、「天草御所浦ジオパーク」が恐竜化石をテーマとしていることから、より広範囲な視点で地球の成り立ちが分かるストーリーづくりが必要である」とお聞きしました。

 今後、研究を進めていきます。

 

7、前田 えり子 議員

【問】

 篠山市人権尊重のあたたかいまちづくり条例について

【答弁】

 前文において、「自分の人権だけでなく、他人の人権を尊重する」ことを表現し、また第5条においては、「人権施策の推進にあたり、地域で培われてきたきずなを大切にし、日常生活で互いの心をつなぎ相手を認め合う挨拶の推進を図る」ことを明記するなど、他市の条例にない篠山らしさを表現できたと考えています。

 

8、國里 修久 議員

【問】

 ふるさとに帰ってきてもらうために

【答弁】

 篠山市の人口は平成14年頃をピークに減少傾向にあり、平成32年度には4万人程度になると見込まれることから、第2次総合計画では目標を42,000人として、取り組んでいます。「ふるさと篠山に住もう帰ろう運動」プロジェクトでは、篠山暮らしの応援や情報発信、空き家の活用、結婚相談室「輪~りんぐ~」による紹介、子育て支援、ふるさと教育、企業誘致などを進めているところです。

 さらに、本年度からは新たに平成26年度までの3か年度の定住促進策として、JRの回数特急券への助成や高等学校への遠距離通学助成を行うとともに、大芋地区をはじめ市内8地区を定住促進重点地区と定め、住宅新改築補助や子育て応援補助制度を設けて取り組んでいます。

 JRの回数特急券については、上半期の申請が約150件で、「大阪駅での待ち時間を気にしなくてよくなった」などの声をいただいています。また、高校の遠距離通学助成では188件の申請があり、篠山鳳鳴、篠山産業高校では主に城東、多紀、西紀、今田地区の生徒さんから申請があり、篠山東雲高校の生徒さんでは約47%の申請率となっています。

 定住促進重点地区を対象とした新・改築助成では、現在まで畑、福住、村雲、西紀北地区で9件の方から申請をいただいています。また、子育て応援助成では、8地区788人を対象として、これまでに1,794万円を交付したところです。

 このほか空き家活用では、福住地区の成功例を参考に、最も地区の暮らしに深くかかわっておられる住民の皆さんによる空き家情報の提供や、定住希望者への案内などをお願いするのが近道であると考え、定住アドバイザー制度を設けて19地区お一人ずつ委嘱しております。具体的な事例はこれからですが、数年前には聞かれなかった空き家の活用についての具体的で前向きなご意見を頂戴するなど、少しずつではありますが「ふるさと篠山に住もう帰ろう運動」を市民の皆様も一緒になって取り組もうといただいている手ごたえを感じつつあります。

 

9、森本 富夫 議員

【問】

 野生鳥獣等の給餌について

【答弁】

 市内の取り組みとして、川代ダム野鳥愛護協会が、河川の環境整備や鴨の生育状況の調査とともに、野鳥への餌付け活動が行われています。

 また、市内には、6戸の養鶏農家が飼養されていますが、一部の農家の方からは、鳥インフルエンザ感染の危険性の中から、餌付け行為の中止を求められている現状もあります。

 河合雅雄先生に餌付けと鳥インフルエンザの関係について説明いただきました。

 河合先生からは、「日本各地においても、野鳥に対し、餌付け行為を行っている事例は多くあり、餌付けによって、鳥インフルエンザが広まっているということは聞かない」などの説明をいただいています。

 野鳥の餌付けに対しては、法や条例において禁止している事例は見かけませんが、青森県などでは、餌付けに対する自粛などのホームページや広報誌などで行っていますが、鳥インフルエンザへの対応ではなく、えさを与えるのではなく、自然の中で野鳥が生活できるよう促すものとなっています。

 もともと野鳥は、厳しい自然の中で自らエサをとって生きていますが、開発など人間の営み、河川の改修やほ場整備による乾田化など、野鳥の餌場、休息地などが減っていることも現実の問題です。

 人と動物が共存をめざす篠山市としては、ご指摘の課題を提起しつつ、河川や水路など、野鳥の餌場であり休息の場となる水辺環境の整備、また冬期湛水することによって餌場を作っていくことが良いと考えています。

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